ドキュメント 三井選手、金メダル
SUP&パドルボード世界選手権「2022 ISA World SUP & Paddleboard Championship PUERTO RICO」が11月6日に終了しました。
堀部結里花選手は、金1,銀1,銅2の計4個のメダルを獲得。
9月にイタリアで行われたライフセービング世界大会(銅メダル獲得)に続く快挙となりました。
初めて訪れた地でも、短い時間で環境に対応し、身体の大きな海外勢に挑めるのは、国内をはじめ海外でのレースやトレーニングを数多く経験してきたことが要因の一つに挙げられると思います。
今まで経験したことのない不安
「自分でもビックリするほど筋力が落ちました。」
出産後身体を動かし始めたのが3月。今まで数々のタイトルを手にしてきた彼女でも今年は例年と違うシーズンを迎えました。
PRONE DISTANCE RACE
半島1周20キロの道のりをパドルで進みます。気温、風、潮の流れ、波など様々な条件が重なり掛かる時間は2時間超の過酷なレースです。そのため、試走時に得る感触や情報がとても重要になってきます。
「練習時に、ここに来たら潮の流れが変わる。あそこの景色を目印に進もうなど話しながらできたのが良かったです。」
今回、夫である堀部雄大選手(本選8位)も同じく日本代表として出場するため、一緒に試走できたのも大きい出来事でした。
レース当日、波が大きくなり風も入るコンディションで、より細かな作戦が求められる中、最後までスペインの選手と競り合い、スパートで振り切りトップでゴール!金メダル獲得となりました!
PRONE TECHNICAL RACE
ブイを周回するレースです。ブイとブイの間で波がブレイクするポイントがあったり状況判断が求められます。
「序盤でブイに引っ掛かり遅れてしまいましたが追い上げて表彰台に上ることができました。」
優勝を狙っていたと悔しさを滲ませていましたが3位銅メダルという素晴らしい成績でした。
TEAM RELAY 2位銀メダル
TEAM POINT(国別) 4位銅メダル
数年前の彼女との会話を思い出しました。
「根本は人命救助で、1秒でも早く着き、1秒でも早く帰ってくる。それだけです。」
ママになっても変わらない情熱をあらためて感じました。